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30万本の筆記具たち [伝統工芸]

先日、近所のレンタル店に寄ったところ、店内にこんなオブジェが展示してありました。
とっても、大きくて、高さは4,5mはありそう。
s-1_全体_下から.jpg
ちょうど階段が回り込むようにあったので、ちょっと上からだとこんな感じです。
s-2_全体_上から.jpg
近寄ってみて見ると、ものすごい数のボールペンなどで出来ています。
s-3_拡大1.jpg
s-4_拡大2.jpg

このオブジェは、「平和行進曲II ~知恵の門」というもので、林世宝さんという方が
要らなくなったペンなどを集めて作り、2005年の愛知万博に出展されたものだそうです。
s-5_説明.jpg
(万博へは1回しか行けてませんでしたが、当時これがあることは知りませんでした。)
それにしても、よくこれだけのものを作り上げたな、ということと、よくこれだけのペンが集まったものだと
二つのことに感心してしまいました。
参考までに、このオブジェは現在、愛知県津島市片岡町にあるヨシヅヤ津島北テラスに
展示されていますので、お近くをお通りの際は、ぜひご覧下さい。


タグ:知恵の門

寄木細工 [伝統工芸]

前記事の箱根の秘密箱からの続きです。
今日の話題は、「寄木細工」です。
寄木細工とは、秘密箱の各面の幾何学的な模様を作る技法です。
作り方は、、、
色の異なる種類の木をいろいろな断面形状の細い棒状に加工し、
それらをつなぎ合わせて模様に仕立てていきます、、、
いろいろなパターンがありまして、たとえば↓のようなものができます。
模様2.jpg
模様1.jpg
って、やっぱり分かりにくいので(単に説明が下手なだけですが^^;)、下記あたりをご参考に。
http://www.k2.dion.ne.jp/~kiro/newpage5.htm
で、この模様を装飾としていろいろなものに貼り付けていきます。
たとえば、↓はペン立てです。
ペン立て.jpg
前記事の秘密箱の模様もこのペン立てと同じようなやり方で作られています。
s-54-0.jpg

上記は、模様を薄~く削って貼り付けていますが、固まりの状態から削りだした
お盆とか、茶筒とか、湯呑みのコースターなどもあります。 下記は無垢の寄木から
削りだされた茶筒です。 さすがにお値段がすごいことになっていますが、手にとってみると、
それだけの価値があると感じられる逸品だと思います。お一ついかがでしょうか^^;?
茶筒1.jpg
茶筒2.jpg


箱根の秘密箱 [伝統工芸]

箱根の伝統工芸の一つ、「秘密箱」を紹介したいと思います。
見た目はこんな感じです。
s-21-0.jpg
で、何が秘密かと言うと、、、蓋が簡単には開けられないような仕掛けがついています。
初めて見ると、ぱっと見、どこから開ければ良いかさえ、わかりません^^;
ということで、開けかたを。。。
ってそれじゃ秘密じゃー無くなってしまいますので、一部だけ^^;
実はこの箱、よーく見ると手前の面に横方向に切れ目が見えます。
これを動かすことができまして、こんな感じにずれます。
s-21-1.jpg
で、ずらすと、手前の面全体を下にずらすことができるようになります。
(最初の横方向へのずらしをしていないと、手前の面はびくともしません)
s-21-2.jpg
ここまでで、2箇所動かしました。次は上面です。画面向かって手前に上面全体を
動かすことができます。(これも2箇所を動かした後にしか動かせません)
s-21-3.jpg
ここまでの3手が一組の動かし方になります。あとは、これを別の面(画像だと背面)で
やりーの、すでに動かした面に対しても、さらにずらしてやりーの、を繰り返していくと、、、
s-21-4.jpg
という感じで、最後は天板を引き抜くことができるようになります。
そして、引き抜けば、開封作業?終了~。
s-21-5.jpg
ちなみに上記の秘密箱は、計21手で開けられるものです。
開けられるまでの手数は、少ないもので4手、多いものだと100手くらいのものまで
あるらしいですが、非売品だったりします。(作るのがとても難しいそうです)
自分は54手の秘密箱を持っていますが、21手のものよりかなり複雑な構造になっています。
見た目は、変わらないんですけどね。
s-54-0.jpg


タグ:秘密箱 箱根
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